成年後見制度とは
成年後見制度とは、例えば、認知症や知的障がい、精神障がいなどの理由で判断能力が不十分な方々を法的に支援する制度です。
成年後見制度には、法定後見制度と任意後見制度があります。
法定後見制度には、判断能力の低下のレベルによって、後見・保佐・補助の3つの制度があります。
後見を受ける人を被後見人、支援する人を成年後見人、保佐を受ける人を被保佐人、支援する人を保佐人、補助を受ける人を被補助人、支援する人を補助人と言います。
<成年後見制度が導入された背景>
(1)日本社会の高齢化・・・すでに高齢社会へ突入、現在は超少子超高齢社会
(2)権利擁護のシステム構築・・・高齢者・障害者に対する財産侵害、消費者侵害、差別、権利侵害 ↓
介護保険制度・成年後見制度・地域福祉権利擁護事業の導入
(日常生活自立支援事業)
<制度の根幹>
(1)自己決定権の尊重・・・その人の意思を大切にする
(2)ノーマライゼーション・・・障害者や高齢者等が、社会の中で他の人達と同じ様に生活していくことが社会本来の姿
(3)身上配慮義務・・・その人の心身の状態や生活状況に配慮する
<制度の特徴>
(1)後見人・保佐人制度の充実
(2)補助人の新設
(3)任意後見制度の導入
(4)戸籍記載の廃止
(5)登記制度の導入
(6)市町村長申立ての導入